ディレクターやプロデューサーという肩書きに縛られず、企画から現場ディレクション、編集まで——映像づくりのすべてにフラットに関われる環境。 個々の得意や興味に応じて柔軟に役割を組み替え、成果物の価値を最大化する。 そんなpumpのクリエイターのかたちについて、代表の小船に聞きました。

Q)pumpの映像プロデューサー/ディレクター職の魅力について、教えてください。
小船:最大の魅力は、クライアントの課題解決と「心を動かす映像づくり」、その両方に前のめりにコミットできることだと思います。
ヒアリングから編集まで、すべての工程に自ら関わり、裁量を発揮できる点が特徴です。ヒアリングや企画提案については、BP(ビジネスプロデューサー)と一緒に進めることが多く、クライアントの想いや課題をしっかり聞き出し、映像の方向性や予算感をすり合わせていきます。
企画・演出フェーズでは、「なぜこの演出が課題解決につながるのか」を論理的かつ情感豊かに組み立て、提案資料というかたちでアウトプットします。
プロジェクト管理では、予算とスケジュールを管理しつつ、社内外のスタッフと密に連携。撮影現場ではカメラワークや演者への指示も担い、クオリティを高めていきます。編集フェーズでは、編集チームと協力しながら素材チェック、ラフ編集のディレクション、最終仕上げまで責任を持って進めます。
また、pumpでは案件ごとにプロデューサー(P)とディレクター(D)という役割分担はあるものの、メンバーの職種としてはあえて分けていません。プロジェクトごとに必要に応じて柔軟に動くスタイルです。
さらに特徴的なのは、メンバー全員がクライアントやスタッフと直接やりとりを行いながら制作を進めている点です。これにより、スピード感とクオリティの両立ができる体制になっています。
単に「良い映像を作る」だけでなく、クライアントの課題解決にも責任を持つ。この両方に真剣に向き合えるのが、pumpのP/D職ならではの魅力だと思います。
Q)チーム体制や、働き方の特徴について教えてください。
小船:pumpは、代表やディレクターを含む経営メンバー4名を軸に、約10名の制作・営業メンバーで構成されています。
うちは「職種に縛られず、興味のあることやってみたいことに挑戦できる体制」なんです。他社だと、ディレクターは演出に集中する役割として固定されがちですが、pumpではそうではありません。
たとえば、ディレクターが二人以上いてもいいんじゃないか、と考えることもあります。
最終的に、より良い成果物につながるのであれば、それが最適な体制だと思うんです。必ずしもそういう案件が多いわけではないですが、「どうすれば良いものがつくれるか」を起点に柔軟に考えるようにしています。
一例として、クリエイターの中村は、ディレクター業務を軸にしながら、撮影にも強みを持っています。

ナカムラ ナナセ / Nanase Nakamura
特にスポーツ、なかでもサッカーに深い知見があり、ファッション映像など撮影クオリティが求められる案件では撮影ディレクションを担う一方で、スポーツ系のコンテンツでは自身の知識を活かして、プロジェクトを統括するポジションとして動くなど、案件ごとに柔軟に役割を変えています。
(出典:TOKYO GIRLS’ STYLE東京女子流 YouTubeチャンネル)
(出典:PIVOT 公式チャンネル)
中村の作品一覧はこちら。
別の事例として、もともと業界未経験でクリエイターのサポート役であるデスク職として入社した小笠原ですが、現在はプロデューサーとしてpumpの中心メンバーとして活躍しています。
小笠原 紬月 / Ogasawara Tsumugi

OJTで映像制作を学ぶなかでモーショングラフィックにも適性を示し、必要に応じて自らアニメーションを手がけることもあります。(本人いわく、アニメーション制作は一種の息抜きにもなっているそうです)
(出典:【公式】LIGHTmanagement YouTubeチャンネル)
小笠原の作品一覧はこちら。
このように、「自分の強みをどこで発揮するか」を案件ごとに見極め、最適な関わり方を選ぶのもpumpらしいスタイルです。
Q)実際にはどんな1日を送っていますか?
小船:日によって変わりますが、ある1日の例としてはこんな感じです。
- 10:00 社内朝会・撮影チームとの情報共有ミーティング
- 11:00 クライアントとのオンラインディスカッション
- 13:00 ロケハン/撮影準備
- 14:30 撮影現場での演出指示
- 16:00 編集チームとラフチェック
- 17:30 進行管理ツール(Notionなど)へのタスク登録・スケジュール調整
- 19:00 上長との1on1/ディレクションレビュー

(職種や年齢の壁を超えてフラットな関係で議論し合える仲間)
ジャンルや工程をまたいで仕事ができるので、日々多方面に広がりをもって取り組めています。
Q)最後に、採用の気になる点について教えてください。面接はどんな流れですか?
小船:一次面接はオンラインやオフィスで行っていて、二次ではこれまでのプロジェクトや制作に対する考え方をしっかり伺っています。最終面接では、代表や事業責任者が、候補者のマインドセットやビジョンを確認する場になります。応募から内定までは、だいたい2〜3週間くらいです。
Q)年収や評価基準ってどうなっていますか?
小船:スキルや経験に応じて決めています。インセンティブもあるし、売上やプロジェクトの成果だけでなく、クライアントの満足度やチームへの貢献度といった定性的な面もちゃんと評価しています。
Q)入社後のサポート体制は?
小船:最初はOJTで、先輩と一緒に動いてもらいます。定例の1on1や週次の振り返りもあるので、業務のこともキャリアのことも、相談しやすいと思います。
Q)入社後のキャリアはどう描けますか?
小船:まずはアシスタントとして学び、サブ案件の進行や演出を経験、その後メインのプロデューサー/ディレクターとして大規模案件を統括するようになり、さらにその先は専門性をさらに高めていく道や、マネジメントなど、広い選択肢を持てるようになります。
Q)出社頻度や働き方について教えてください。
小船:週2〜3日くらいの出社を推奨してますが、プロジェクトに応じてリモートも柔軟に取り入れています。うちは「場所にとらわれずに成果を出す」っていう文化が根づいてますね。